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June 07, 2005

フランスのEU憲法否決(1)サルコジ人気の不思議

 フランスでEU憲法が否決され、マスコミやブログでその意味や影響についていろいろ語られている。EU憲法についてもいろいろ紹介されているが、調べれば調べるほど、私にはEU憲法というものが良いものだか悪いものだかわからなくなってきた。もし、私に国民投票の投票権があったとしたら、ウィにするかノンにするか、決めかねているという状態である。
 最初は文句なくウィにすべきだと思った。EUという壮大で偉大な実験は成功させねばならない。しかし、EU憲法に新自由主義的でグローバル経済化を連想させる条文が入っていることを知ると、ノンにしたほうがいいと思った。いったんEU憲法が成立すると簡単に変えられないが、今回成立しなくても、また数年後に新しいEU憲法案ができるはずだからという主張にも説得力があった。その後、フランス在住のfenestraeさんのブログを見ていくと、EU憲法とグローバル経済化は必ずしも関係ないし、EU憲法を成立させたほうが成立させない場合よりも様々な面において都合がいいことが分かった。とはいえ、私が自分自身で分厚いEU憲法を読んだわけでもなく、EU憲法の難解さがわかってきたという程度であって、結局のところまだよくわからないのである。

 調べていくうちにとても不思議だったのが、フランスで与党党首のサルコジが人気があること。サルコジは新自由主義やグローバル経済化といったアングロ・サクソン型資本主義志向らしい。今回、EU憲法が否決された大きな要因はグローバル経済化に対するノンといわれているのに、フランス人の多くはグローバル経済化のサルコジを支持しているのである・・・

EU憲法批准国民投票結果後 --- 2(ね式(世界の読み方)ブログ)

今日は久しぶりにTV夜のニュースを見た。サルコジ・スパー・スター、なんだこれ。2007年の大統領選はもう勝った、という風情である。サルコジ離婚説も実は彼のポピュラリティを上げるためのネタだった説が出回っている。可能性あり。人気の落ちかかった芸能人が良く使う手だが。ウルトラリベラル資本主義EUにNONと言って、アングロサクソン・モデルのプラグマティズムが売り物のサルコが次期大統領では泣けてくる。

 私も泣けてくる。というのも、よく考えると、日本の安倍人気と同じではないかということ。自民党元幹事長の安倍氏はタカ派として知られるが、安倍氏を支持している人の多くが日本の右傾化を望んでいるとは思えない。そうではなく、若くてはっきりものを言う、要はテレビ受けするところに人気があるのだろう。フランスのサルコジもテレビ受けするらしい。先進国では言っている中身より外見で政治家が評価されてしまうのかと悲観しそうになるが、フランス大統領選になればさすがに政策の中身が評価されるだろうし、イギリスではかつてブレア人気があったが、戸別訪問にみられるように民主主義がきちんと機能しているらしい。日本のことだけ心配していればよいのかもしれない。

参考ブログ等
欧州憲法フランス国民投票、否決(media@francophonie)
仏・蘭で「EU憲法」否決の教訓/世界から見える日本の民主主義の危機(toxandriaの日記)
[TCE]「競争が自由で歪められることのない域内市場」(fenestrae)
英総選挙・候補者に同行取材(毎日新聞・記者の目)

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» [芸術の価値]「EU憲法ノン」の波紋・・・自省の欧州、自賛の米国、米国追従の日本 [toxandriaの日記]
  たしか「EU憲法=ノン」の第一報を知ったときのアメリカ政府関係者たちの“感想”は、EU型の“新自由主義”への反発が予想以上に大きかったことを率直に受け止めて、今後の米欧関係へのマイナス面の波及を懸念するものであったはずです。このことは日本のマスコミ各社が早々と報道していました。ところが、「ノン」の中身の詳しい分析が一応明らかになったためか(フランス市民層・右派のノンもかなり有ったと判明したため?・・・)、下記の産経新聞・記事(●)のような「EU憲法=ノンは、結果的に米保守派(≒米ブッシュ政権)... [Read More]

» BLOG 対 旧マスメディア [Wein, Weib und Gesang]
EU憲法批准への国民投票での否定的な帰結が話題となっている。フランスの農業保護貿易への傾向やオランダの自主独立への意思は政治スローガンのようなもので、投票者の思考を十分には表していない。特に投票前のマスメディアの解析・予想を交えたその風潮と投票の結果との間に大きな差異が見られという。 マスメディアの乖離といわれるものかもしれないが、ネットの影響それもBLOGの影響が改めて確認されたようである。報道規制時においても、同じ言語を使う国境外�... [Read More]

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